持続的成長を担うひとづくりにむけて
持続的成長を担う
ひとづくりにむけて
DEIとは「ダイバーシティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の頭文字からなる略称です。企業経営において、従業員それぞれが持つ多様な個性を最大限に活かすことが、企業にとってより高い価値創出につながる、という考え方です。
ANAスカイビルサービスでは、国籍・年齢・障がいの有無・性別などの多様性とそれに起因する個々の違いを尊重し、新しい価値を共創する企業文化の醸成を目指します。
ここでは、従業員一人ひとりが自らの強みを発揮し、その強みを最大限に活かす職場づくりにむけて、わたしたちが取り組むDEIの推進活動の一部をご紹介します。
家族と一緒に過ごす時間が、働きがいに
妻木勇樹さん
私は、2020年7月に育休を取得しました。当時はまだ世間的にも社内的にも、男性が育児休業をするイメージが少なく、周りでも前例がなかったのですが、3人目の子どもということもあり、家族のために取得を決意しました。
業務の引き継ぎについては、出産予定日の半年ほど前から上司に相談をし、理解と前向きな協力を得ることができました。社員のみなさんの協力のおかげで、育休取得期間中も安心して業務をお願いすることができ、感謝をしています。
育休を取得できたおかげで、家族の時間をつくることができ、精神的な余裕が生まれたことが発見でした。コロナ禍以前では、毎週末のように友人と飲みにいくのが趣味でしたが、現在は家族と過ごすことが主な休日の過ごし方になりました。
妻木さんはご自身のキャリアプランをしっかりと持っている方で、育休の取得や業務の引き継ぎについて、お互いに話し合いをしながら進めていきました。彼の家庭と仕事のバランスのビジョンを尊重し、応援や対応をしていこうと思いました。今後のキャリアについても事前に払拭できるように何度も話し合いをもち、社内の他の課との連携、協力を得ながら、取り組みました。
今後はDXをうまく取り入れながら、組織としてうまく対応できる環境づくりにも取り組んでいきたいと思います。
「聴くチカラ」が育てた私らしい管理職の姿
松本孝子さん
私が管理職になって大切にしていることは、一人ひとりの話に心を込めて耳を傾け、相手が何を言いたいのかを聴き取る気持ちです。相手の考えを受け止めた上で、私の考えや思いも伝えます。
相手の個性を尊重し、個別に話をすることで、どんなことを考えているか、その時にしか聞けないことがないか気にかけるようにしています。
こんなことを書いていると、元から聴くスキルが備わっていたかのようですが、以前の私は聴くことが苦手でした。これまで関わりがあった周囲の皆さんの教えや支えによって、少しずつ成長の機会を得ることができ、自分自身が変わっていけたと感じています。
部署が変わったり、新しい環境に入ると、初めてでわからないことがたくさんあります。ですが、意思疎通をはかることでわかることが増え、楽しさを感じるものだと思います。楽しくなると挑戦したくなる気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。私がそう育てていただいたように、いろいろな人がチャレンジできる環境づくりをしていきたいと考えています。
松本さんはいつも明るく元気に仕事に向き合っている印象です。仕事だけでなく釣りやキャンプ等の趣味も楽しんでいる姿は、理想的なワークライフバランスだと思います。
また仕事中は、いつも心理的安全性の高い職場づくりを提供してくれています。常に私たちの状況に気を配り、持ち前の傾聴力で納得するまで、とことん話を聞いてくれます。自分の存在、行動、結果を認めてくれる、ポジティブフィードバックの場づくりにいつも感謝をしています。松本さんらしい、協調性を重要視したリーダーシップを発揮していて、憧れのロールモデルだと感じています。
お互いを理解し、信頼しあえる関係づくり
竹内良彰さん
私は、普段薬を服用していて、その副作用で体調が優れないことがありますが、自分の障がいの特性や症状について、普段からコミュニケーションをとっているため、休みや遅刻の相談を心置きなくすることができています。自分から発するだけでなく、周囲のみなさんが日々の私の様子を見て、声をかけていただける環境がありがたいです。
この仕事についてから、仕事で覚えた技術を家事で応用したり、外国人の利用者の方に英語で挨拶をしてみるなど、積極性が出てきました。いまは資格の取得を目標に、日々計画を立てながら頑張っています。
ときには悩むこともありますが、そんなときは趣味のマラソンでリフレッシュをして、感情のコントロールをすることを心がけています。どんなに忙しくても周囲の人への挨拶を大切にし、趣味の話をするなどお互いを理解し、信頼関係を築くことができたらと感じています。
竹内さんは、いつも誰に対しても人一倍元気な挨拶をしてくれます。誠実な姿勢は仕事にも表れていて、一緒に働く仲間にも、利用者の方にも真摯に対応されています。英語を自らフロントスタッフから学び、外国人利用者の方とコミュニケーションを取るなど、前向きに一歩先を進んで学んでいきたいという前向きな姿を感じています。
竹内さんならではの特別な対応は特にしていませんが、入社してすぐの頃は、時間をかけて話をすることで、お互いに誤解が生じることがないようにしていました。障がいのあるなしに関わらず、その人らしい働き方をみんなで支えていければと思います。
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